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1 遺産承継サポート(遺産整理業務)とは
相続が発生すると、家族は大きな悲しみに包まれます。
大きな悲しみで力を落としていても、日常の仕事や家事をする必要があります。
そのうえ、たくさんの用事と相続手続に忙殺されます。
この相続手続をまとめてサポートするのが遺産承継サポート(遺産整理業務)です。
次のような方におすすめです。
- 日常の仕事や家事で平日の昼間に手続する時間がない。
- 病気や体が不自由などの理由で、相続手続で外出ができない。
- 銀行や役所で手続しようとしたが断られてしまって、困っている。
- 役所や銀行などで難しい話をたくさんされて、訳が分からない。
- あちこちで、たくさんの書類を受け取ったが、意味が分からない。
- 大切な家族を失って何も考えられない。
- 高齢や病気の家族のお世話があるから、相続手続で家を空けられない。
- 何をどうしていいのか見当がつかない…
相続は一生の間に何回も経験するものではありません。
相続手続で使われる言葉の多くは法律用語なので、聞き慣れないものでしょう。
ほとんどの方にとって、相続手続は不慣れなものです。
大切な家族を亡くして力を落としているところに、このような手続をするのは大きな負担になります。
2 遺産承継サポート(遺産整理業務)の内容と流れ
ご相談の際に、じっくりお話をお聞きします。
亡くなった方の家族関係、プラスの財産、マイナスの財産、役所や金融機関から受け取った書類、言われたこと、聞かれたこと、困ったこと、気になること、すべてお聞かせください。
銀行のお通帳や不動産などの権利書、役所や銀行などからのお手紙等参考になるものがあれば、できる限りお持ちください。なければ、こちらでお調べすることもできますから、ご安心ください。
遺産承継サポート(遺産整理業務)は、おおまかに言うと次の順序です。
- 相続人確定のため、戸籍等収集と解読
- プラスの財産、マイナスの財産確定のため、金融機関等へ残高証明発行請求
- 相続財産の分け方についての相続人全員の話し合いによる合意(遺産分割協議)
- 話し合いによる合意内容を書面に取りまとめる(遺産分割協議書の作成)
- 合意内容を取りまとめた書面に相続人全員が実印で押印する
- 預貯金、株式、有価証券の名義変更、解約
- 不動産の名義変更
- 相続財産の分配
上記の手続きをするにあたって、事例によっては家庭裁判所の助力が必要になる場合があります。
このような場合に、家庭裁判所に提出する書類作成もサポートします。
遺産承継サポート(遺産整理業務)は、カンタンにいうと、相続手続すべてを丸投げする、です。
家族でトラブルがなければ、家族の方は相続財産の分け方を合意して、書類に印鑑を押すだけです。
基本的には、待っているだけ、です。
3 遺産承継サポート(遺産整理業務)を司法書士に依頼するメリット
平日に仕事を休んで、役所や銀行に行く必要はありません。
仕事中に役所や銀行から連絡が入って、問い合わせを受けることもありません。
お仕事や家事で忙しい人は、相続手続を丸投げできます。
相続財産の分け方について相続人全員で話し合いによる合意をしたのに、合意どおりに財産が分けられない残念なケースは少なからずあります。
代表相続人が預貯金の解約金を受け取った後、何らかの使途に使われてしまったり、分配されず放置されているような場合です。
代表相続人が遊興費などに預貯金を使ってしまって取り戻せない事例もあります。
司法書士などの専門家に依頼した場合、公平中立な立場で、いったん司法書士が解約金を受け取ります。
そのうえで報酬分を差し引いて、各相続人に分配しますから、このようなトラブルはなく安心です。
司法書士報酬は預貯金などの解約金から差し引きますから、相続人の持ち出しが少なく済みます。
相続した不動産を売却したい場合、ご希望であればその地域と得意とする不動産屋さんをご紹介します。その地域に力を入れている不動産屋さんとそうでない不動産屋さんでは、結果に大きな違いがあります。
年金手続が必要な場合も、ご希望であれば専門の社会保険労務士と連携します。
税務申告が必要な場合、ご希望であれば専門の税理士と連携します。
社会保険労務士にも税理士にも、お医者さまと同じように専門があります。専門の先生と連携しますから、安心です。
確実に相続手続をしたい方は司法書士などの専門家に遺産整理業務を依頼することをおすすめします。